【カナダ・モントリオール】保育園(CPE・Daycare・Garderie・Family daycare)の種類と登録方法をご紹介

日本では、産休・育休後に子供を保育園に預けようと思っても受け入れ先がなかなか見つからず、新しい保育園も面接予約がすぐ埋まる、そのため予定をしていた時期に仕事復帰ができないといった話をよく耳にしますよね。

それではカナダのモントリオールの場合はどうでしょうか。

このページでは、まずケベック州にある保育園の種類とそれぞれの登録方法について解説していきます。

 

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保育園の種類

モントリオールの保育園は4タイプに分かれます:

CPE(non-profit private corporations)
Subsidized family daycare providers
Non-subsidized daycare centres
Non-subsidized family daycare

実は、厳密に言うと、モントリオール(というかケベック州)には公立の保育園というものが存在しません!

但し、よくpublic(公立)、private(私立)という言葉を耳にしますよね。

これは主には政府による補助金があるかないかによって人々によって分けられた言われ方となります。

掘り下げてそれぞれの保育園の詳細を見ていきましょう。

CPE(Centre de la petite enfance)

CPE(Centre de la petite enfance)early childhood centresは、親の理事会によって管理され(理事会メンバーの3分の2は園児の親)、政府によって完全に助成されている非営利の民間企業
* 政府からの補助金が出ているため、世間一般では「public(公立)」と分類されています。
* 特定の企業・団体・大学等関連施設で働く・通学する人を優先するCPEが多く存在します。ご登録の際は、注意事項をよく読みましょう。

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費用

$8.50/日(2021年時点)
* 年々少しずつ値上がりしています。

受け入れ可能人数

0-5歳までの子供の最大受け入れ人数が80人未満
* 18ヶ月未満は1人の保育士が見られるのは最大5
18ヶ月~4歳未満は最大8
4歳以上は最大10

保育士

少なくとも3人に2人はcollege diplomaを保持
保育士はきちんとトレーニング済

教育プログラム

遊びを通して学ぶ教育プログラム
* ヨーロッパのpreschoolkindergartenのプログラムに似ています。

登録方法

 La Place 0-5

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管理人のコメント

お値段もとても安く、教育プログラムもしっかりしているため、入れられるのであればやはり入れたいのがこのCPE

但し、登録はLa Place0-5を通してのみ行うことが可能で、daycareへ直接電話をしても「La Place0-5へ登録をしたら、後はこちらから電話が来るのを待ってね」と取り次いでもらえません。連絡をもらうまで施設の事前見学はできません。

そのCPEが関連する特定の企業や団体で働く方や大学で働く、大学に通っている方、それ以外であれば低所得者の場合は電話がかかってくる可能性があります。
基本的にはLa Place 0-5へ登録をしても電話がかかってくる可能性はないに等しいので、登録はするだけして、CPE以外のdaycareを候補に入れておくようにしましょう。

Subsidized family daycare providers

民間のお宅で行う自営業タイプの保育園
* 政府からの補助金が出ているため、世間一般では「補助金の出るprivate(私立)」または人によっては「public(公立)」と分類されています。

費用

CPEと同じ

受け入れ可能人数

6人まで受け入れ可能(18ヶ月未満はうち2人まで)
* アシスタントがいる場合は9人まで受け入れが可能となります。

保育士

指導者のトレーニング状況はCoordinating Offices(フランス語ではBC)が管理

教育プログラム

Coordinating Offices(フランス語ではBC)が管理

登録方法

La Place 0-5
Ma Garderie

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管理人のコメント

CPEと同額で通園することができるSubsidized family daycareは、La Place 0-5以外にもMa Garderieのウェブサイトでも見つけることが可能です。
La Pace 0-5を通してウェイティングリストに登録することができない場合がほとんどで、直接園へ電話をして入園に関して交渉をしていきます。

基本的には1日を通して、おもちゃで遊んだり、歌を歌ったりと”お遊び”要素が強いです。
年齢・月齢の違う子達が最大6人(アシスタントがいる場合は最大9人)と少人数なので、アットホームで、まさに日中だけホームステイをするといった感じです。何かに取り組む等、教育プログラムに力を入れているところより、11人をしっかり見てくれるところの方が良い、お子様がいろんな月齢の子達と交流できるところの方が良いとお考えの方はfamily daycareをご検討されると良いかと思います。特に18ヶ月未満のお子様にはお兄ちゃん、お姉ちゃんがいっぱいできて良い刺激になるかもしれません。
但し、多くの園が午前8時から午後5時までと運営時間が短いため、共働きのご家庭には不向きです。

 

Non-subsidized daycare centres

俗に“commercial” とか“private”と呼ばれる保育園
* 多くが営利団体となります。

費用

一番安くて$35/日、高いところでは$80/日以上
* ケベック州のウェブサイトより「TAX CREDIT FOR CHILDCARE EXPENSES」の申請ができ、家庭内収入額により保育費用の75%~26%が毎月ケベック州政府よりいただけます。

受け入れ人数

基本的には60人未満
* 十分な広さがあり、規定を満たしている場合は、受け入れ人数増加の申請ができ、許可されるとCPE同様80人未満まで増やせます。

保育士

CPEと同じ

教育プログラム

政府の指針に沿った教育プログラムを用意しているところから、ほぼ遊ばせているだけのところまで、質の良し悪しが園によってかなり分かれます。

登録方法

La Place 0-5
Ma Garderie
その他daycare登録サイト(Google検索すると他にも出てきます。上の2つのサイトに登録していないdaycareも見つけることができます。)

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管理人のコメント

基本的に多くの方が選択をすることになるのがこちらのタイプ。
受け入れ総人数や営業時間、教育プログラムが園によってだいぶ違います。
いつに何歳が何人受け入れ可能かはMa Garderieのウェブサイトで確認できます。
気になるところは直接daycareへ連絡を入れて、必ず見学をするようにしましょう。

 

Non-subsidized family daycare

政府のコントロール下におかれておらず完全に独自の方針に基づいて運営
* 受け入れ人数が7-9人となる場合は、Coordinating officeの管理下となります。

費用

園による自由設定
* 一番多く見られるのが$40-60/日です。

受け入れ人数

6人まで受け入れ可能(18ヶ月未満はうち2人まで)
* アシスタントがいる場合は9人まで受け入れが可能となります。

保育士

特に定めなし
* 保育士の資格がある方なのかどうか等全くわかりません。そのため、園の紹介文に指導者がどんな教育を受けてきたか等書いてあるところもあります。

教育プログラム

特に定めなし
* こちらも園の紹介文にどのようなことを日々するのか大抵書いてあります。

登録方法

Ma Garderie
その他daycare登録サイト(Google検索すると他にも出てきます。)

管理人のコメント

実際に見学に行ったことはありませんが、園によってはしっかりとした教育プログラムを用意されているところもあります。
登録サイトの情報を基に、気になる施設には直接連絡を取ってまずは見学をしてみましょう。

 

 

   まとめ

このページではカナダのケベック州にある4タイプの保育園(daycare)について詳しくご紹介しました。

政府の補助金が出ているdaycareでは、2021年時点で1日あたり$8.501ヶ月だと約$175ほどでdaycareへ子供を通わせることができます。

一方、補助金の出ないdaycareだと、1日あたり$35~、1ヶ月だと約$735~となります。1ヶ月の支払いが$1,000を超えるところも珍しくありません。教育プログラムや設備が園によって大きく異なるため、必ず事前見学をしましょう。

後者のタイプでは、毎月決まった日(大抵月初)に園へ直接1ヶ月分の保育料の支払いをしますが、ケベック州政府のウェブサイトで「TAX CREDIT FOR CHILDCARE EXPENSES」の申請をすると、家庭内収入額により保育費用の75%26%が毎月州政府からいただけます。

一番多くの家庭が補助してもらえているのが60%なので、こちらを例にとってみると、1日の支払額が$35(1ヶ月で約$735)のdaycareで、60%州政府から補助してもらえると、実質の負担額は月$300ほどとなります。

そのため、CPEにこだわらず、お子様が楽しく過ごせるdaycareを選んであげるのが1番かと思います。

 

 

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