生まれ育った地ではないところでの妊娠と出産、日本で妊娠・出産するよりも不安は大きいと思います。
そんな不安を少なくするためにも、多くの方がパートナーとともに両親学級に参加されています。
このページでは、カナダのモントリオールで受けることができる両親学級について詳しく解説していきます。
無料と有料の両親学級
モントリオールでは、日本でいう保健所のような存在のCLSC(centre local de services communautaires/ local community service centre)で無料の両親学級が開催されています。多くのCLSCがフランス語で両親学級を開催していますが、一部英語のところもあります。
有料の両親学級は、McGill University Health Centre(MUHC/旧Royal Victoria Hospital)のスタッフが中心となって行っている Bientôt Bébé prenatal classes (英語)があります。このページでは、この有料の両親学級についてご紹介していきます。
Bientôt Bébé prenatal classesで受講できるコース
Bientôt Bébéでは、次の2つのコースの受講が可能です:
♥Childbirth classes(出産クラス)
♥CPR: Infant(CardioPulmonary Resuscitation/心肺蘇生法: 幼児)
Bientôt Bébé prenatal classesの受講日時
♥Childbirth classes(出産クラス):
受講日は次の2つから選ぶことが出来ます:
♥火曜日夜19:00-21:00を7週連続で受講
♥土曜日もしくは日曜日の9:30-16:00を2週連続で受講
予約の電話をかけると、出産日から計算して空きのある日にちがもらえます。
※クラスは通常、出産予定日の3〜4週間前までに完了するよう組まれます。
♥CPR: Infant(CardioPulmonary Resuscitation/心肺蘇生法: 幼児):
19:00-22:00
※人気クラスなため、予約の際に空きがある日にちを教えてもらえます。
我が家は第一子が8ヶ月頃だったかに食べ物を喉に詰まらせて、息が出来なくなってしまったことが1度だけありました。このCPRの授業を受けていたおかげで適切な対処ができたので、主人共々、このCPR講座を受講しておいてよかったと心の底から思いました。万が一の時のために受講されることをお勧めします!
Bientôt Bébé prenatal classesの受講料
♥Childbirth classes(出産クラス):
受講料は$225(税込み、カップル料金、テキスト代込み、2020年6月時点)
※受講日の2週間前までに支払いが必要、領収書は受講日初日に受け渡し
※2人目以降の妊娠で復習のために受講されたい方は、1クラスにつきカップルで$40
※1人で参加をしても同料金
♥CPR: Infant(CardioPulmonary Resuscitation/心肺蘇生法: 幼児):
料金は各$45、カップルは$80(税込み、テキスト代込み、2020年6月時点)
※このコースは新パパ・ママだけでなく、祖父母、叔父叔母、ベビーシッター等誰でも受講が可能
※練習用の乳児マネキンを使用
※出産前に受講が望ましいですが、産後でも赤ちゃんを連れて受講可能
Bientôt Bébé prenatal classesの開催場所
Jewish General Hospital
Pavilion H, room H-347
5790 Côte des Neiges Rd
Montreal, Quebec
H3S 1Z2
Bientôt Bébé prenatal classesで学ぶこと
主には妊娠後期から産後の間の出来事についてを学びます。
座学は、
♦妊娠後期はどのようにして過ごすと良いか
♦どんな状態になったら病院へ行くべきか
♦病院ではどのように過ごすと良いか
♦麻酔士から無痛分娩をする際の注意事項等説明
♦出産に関するお話
♦出産直後の赤ちゃんとの過ごし方
♦お風呂の入れ方
♦赤ちゃんにとって良い環境とはどんな環境か
♦自宅での赤ちゃんとの過ごし方
等を何人かの講師の方から学びます。
また、随所で実際の妊婦さんやそのご家族に密着して撮影したビデオも観せてもらえます。
体験型は、
♦さまざまなシーンでの呼吸法
♦バランスボールの使い方
♦パートナーにしてもらうマッサージ法
Bientôt Bébé prenatal classesを受講してみた感想
看護師の方や麻酔士等講師の先生方がただ一方的に話すのではなく、問いかけをしてくださったり、各所で質問コーナーを設けたり、講義内容をビデオでおさらいしたり等、飽きることなく受講ができました。
また、医療系は知らない英単語がたくさん出てきますが、そういった言葉に触れる機会があったのもよかったと思います。
本で学べる内容も多くありますが、初産の場合は受けておいて損はないと思います。
また、パートナーの方が一緒に受けることによって、妊婦への労わりの気持ちが強くなったり、出産・育児に関しての知識や心構えができる点も良いと思います。
2人目以降も受講すべきかどうかに関しては、出産間隔にもよると思いますが、受講は特に必要ないかとは思います。
出産する病院の見学ツアーについて
出産する病院では、産科病棟の見学ツアーを行っている病院があります。
旧Royal Victoria HospitalではBirthing CentreとNursing Centreの病棟が違ったため見学ツアーがありましたが、移転先のMcGill University Health Centreはどちらも同じ病棟の同じ階にあるので見学ツアーは行われていません。
但し、事前にパートナーやその他産後すぐに病室に来てもらう予定のご家族の方とは一度病院へ行って、内部構造を把握されておくといざと言う時に迷わず目的地まで行けるので良いかと思います。
まとめ
平日夜であれば全7回、週末であればほぼ1日を2週連続となるので、妊婦には楽ではない日程ですが、安心を買うという意味では、受けて損はない講習会だと思います。
特にCPRは皆さん受講された方が良いと思います。
また、出産病棟の見学も、ツアーがあるのであれば参加されることをお勧めします。
例えば、急に破水してしまった時、あまりに痛みがある時、その他異変が起きた時等にどこへ行けば良いのかもわからないと気が動転してしまうと思います。
どんな状態でも一目散にBirthing Centreに行けるという状態にされておくのがベストかと思います。
申込みに関しては、「Bientôt Bébé prenatal classes」の公式サイトをご覧ください。