【カナダで妊娠】エコーはたったの1回?!妊婦健診スケジュールを大公開!

カナダで妊娠!

カナダでは、ドクターが胎児の心音を確認できたところで、初めて「妊娠おめでとう!」と声をかけてもらえます。

でも、超音波(エコー)検査(Fetal Ultrasound)が1回しかないなんて話、よく耳にしませんか?

実際のところはどうなのか、このページでは、超音波検査とともに、妊婦健診スケジュールについて詳しくまとめました。

 

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初回健診はいつ?

日本では、「妊娠したかも?!」と気づいたら、すぐに産婦人科へ行きますよね。ですので、早い方だとまだ妊娠4週目ということもあります。

一方カナダでは、基本的に初回健診は10~12週頃に予約ができます。ですので、初めての妊娠で産婦人科医がなかなか見つからなくても、体調に問題がなさそうであれば、妊娠が発覚した時期にもよりますが、そこまで焦る必要はありません。いずれにしてもドクターが早くに見つかっても、通常10週をすぎないと予約は入れてもらえません。もし万が一、体調が良くない、仕事が続けられそうにない等何かある場合は、その旨を必ず初回の予約時に伝えるようにしましょう。状態・状況によっては早くに予約を入れてもらえることがあります。

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出生前血液検査(Pre natal blood test)の受診

早くて妊娠9週から、出生前血液検査(Pre natal blood test)が可能となります。これは、全ての妊婦が受けることが推奨されています。

 

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ダウン 症候群(21トリソミー)とエドワーズ症候群(18トリソミー)とパトー症候群(13トリソミー)の可能性を調べる出生前検査

我が子に染色体異常がないかどうか、近年では出生前に検査をする人も増えてきたと思います。

こちらは妊娠10週から検査が可能となっています。

 

妊婦健診はどのくらいの頻度であるの?

妊婦健診は特に異常がなければ通常4週おきに行われます。後期はドクターによりけりで、32週から2週間おき、36週からは毎週となる場合もあれば、36週から2週間おき、38週から毎週となる場合があります。

 

妊娠月数の違い

日本では4週ごとの区切りで月数が増えて行きます。計10ヶ月の40週。

一方カナダでは、最初と最後の月は6週となります。そのため、計9ヶ月の40週と、月の数え方が日本とは違いますので要注意!

日本では、「今妊娠何ヶ月」と尋ねる、もしくは答えるのが普通ですが、カナダでは「今妊娠何週」と尋ねる、答えるのが一般的です。

妊娠月数日本カナダ
妊娠1ヶ月妊娠0~3(妊娠超初期)妊娠1~6(First Trimester)
妊娠2ヶ月妊娠4~7(妊娠初期)妊娠7~10(First Trimester)
妊娠3ヶ月妊娠8~11(妊娠初期)妊娠11~14(First Trimester)
妊娠4ヶ月妊娠12~15(妊娠初期)妊娠15~18(Second Trimester)
妊娠5ヶ月妊娠16~19(妊娠中期)妊娠19~22(Second Trimester)
妊娠6ヶ月妊娠20~23(妊娠中期)妊娠23~26(Second Trimester)
妊娠7ヶ月妊娠24~27(妊娠中期)妊娠27~30(Third Trimester)
妊娠8ヶ月妊娠28~31(妊娠後期)妊娠31~34(Third Trimester)
妊娠9ヶ月妊娠32~35(妊娠後期)妊娠35~40(Third Trimester)
妊娠10ヶ月妊娠36~40(妊娠後期)

:妊娠初期に関しては、終わりが12~14週、後期の始まりは27~28週と、機関によって各期における数週の分け方が違っています。大きく分けて、約3ヶ月ごとなのですが、The MediResource Medical Review Facultyによりますと、技術的には、妊娠初期は13.33週間で、約13週間と2日間、妊娠中期は13週と3日で始まり、26週と5日で終わる、妊娠後期は26週と6日で始まるとのことです。但し、それでは細かすぎるため、簡単にするために、最も一般的には妊娠初期は1週から13週終わりまで、妊娠中期は14週から26週終わりまで、妊娠後期は27週から出産までとされています。

 

カナダでの超音波(エコー)検査の回数

まず、“The Society of Obstetricians and Gynaecologists of Canada”は、次の時期に全ての妊婦が超音波検査を受けることを推奨しています。

11-14週の間(“dating” ultrasound)

18-20週の間(“anatomic” ultrasound)

但し、2回目の時に何か問題がある、もしくは年齢によって後期に3回目の超音波検査が行われることもあります。

近年では、2~3回行われるようになってきましたが、問題がなく35歳未満の方は1回だけだったという方も多くいます。

 

カナダの超音波(エコー)検査の種類

病院で超音波検査を受ける場合は2Dのみとなります(無料)。

3D/4Dで超音波検査を受けたい場合は、別途プライベートクリニックにて有料で検査を受けることも可能です(基本的に妊娠26~28週頃)。但し、受け入れしてもらえるクリニックが見つかる場合のみ(紹介状が必要となるかもしれません)。プライベート/グループインシュランスにご加入の方は大抵の場合が保険が利くはずですが、まずはご加入の保険会社へ適用内かどうか確認しましょう。

 

超音波(エコー)検査で何を見ているの?

超音波検査を通してわかること

赤ちゃんの数(The number of babies)
赤ちゃんの在胎期間(The gestational age of the baby)
赤ちゃんの成長と発達(The growth and development of the baby)
赤ちゃんが自分の年齢に適したサイズかどうか(Whether the baby is the right size for his/her age)
赤ちゃんの内臓はどのように発達しているか(How the baby’s internal organs are developing)
胎盤の場所(The location of the placenta)
遺伝的またはその他の異常の可能性(The possibility of a genetic or other abnormality)
子宮外妊娠または大臼歯妊娠の可能性(The possibility of an ectopic or molar pregnancy)
赤ちゃんの現在の位置(What position the baby is in)
赤ちゃんの周りの水分量(How much fluid is around the baby)
赤ちゃんの活動度(How active the baby is)

 

では、全3回を通して、それぞれの時期にどんなことを主に調べているかご紹介します。

妊娠初期(First Trimester)

妊娠数週(Determine how far along you are in your pregnancy)
出産予定日(Estimate your due date)
赤ちゃんの数(2人以上の場合は胎盤や羊膜嚢(赤ちゃんが発生する子宮内の液体の袋)を共有しているかどうか)(Help determine if there is more than one baby and if they share a placenta and/or the amniotic sac (the bag of fluid inside the womb where a baby develops))

注意
胎児が染色体異常(先天異常)を持っていないかを調べる出生前検査はこの時期に行います!

 

妊娠中期(Second Trimester)

妊娠18週から22週までの超音波は、detailed ultrasoundまたはlevel 2 ultrasoundと呼ばれます。赤ちゃんに先天性欠損がないかどうかを確認するのに最適な時期です。赤ちゃんの構造の形状とサイズが検査されますが、超音波検査では常にそれらの構造がどれだけうまく機能しているかまでは知ることができません。この時期の胎児超音波マーカー検査では、通常の妊婦健診には含まれない細かい部位まで胎児・胎盤・臍帯・羊水・血流を観察します。

 

妊娠後期(Third Trimester)

もし次の項目で懸念事項がある場合はこの時期にもう1回超音波検査が行われます:

赤ちゃんのサイズ、成長、体位(Your baby’s size, growth or position)
赤ちゃんの周りの羊水の量(The amount of amniotic fluid around your baby)
胎盤の場所(The location of your placenta)
子宮頸部の長さ(The length of your cervix)

 

赤ちゃんの性別はいつわかるの?

早くて16週ですが、大体18〜22週間の妊娠中期(second trimester)に性別が確認できます。但し、赤ちゃんの体位によっては確認ができない場合もあります。

先にも述べた通り、超音波検査を行う超音波検査技師は、赤ちゃんの性別など、超音波検査で何が見えるかについての詳細な情報を提供することはできません。検査の結果を提供できるのは、医師、助産師、または看護師のみです。赤ちゃんの性別を知りたくない場合は、医療提供者と検査者にその旨を知らせてください。また、赤ちゃんの性別は、超音波検査の結果が常に正しいとは限らないことに注意しましょう。尚、赤ちゃんの性別を特定するためだけに超音波検査を予約したり、定期検査を延長したりすることはできませんので、こちらも併せて注意しておきましょう。

 

超音波検査で結果が出にくい要因は何ですか?

つぎの要因が考えられます:
妊婦が太りすぎや肥満の場合
赤ちゃんが非常に小さいまたは大きい場合
赤ちゃんの周りの水分量が少ない場合
赤ちゃんの位置

 

妊娠糖尿病検査(グルコーステスト/Glucose testing)はいつ?

妊娠糖尿病検査(グルコーステスト50g)は、妊娠24~28週の間に、出産予定の病院にて行います(無料)。この期間の直前の健診で担当医から検査するための用紙をもらい忘れないようにしましょう。

初回50gのグルコーステストは前日夜から絶食をする必要はありませんが、担当する看護師によって、たまに朝食を取った、もしくは朝食内容によっては別の日に再来院するよう言われることがあるようです。朝食を取らずに水だけ飲んでおくか、糖分を含まない物を摂取してから行くと無難かと思われます。

この初回のグルコーステストで数値が高かった人は、グルコーステスト75gのテストを別の日に行う必要があります。こちらは絶食しなければなりません。2回目の検査でも数値が高かった場合は、日常生活において定期的に血糖値を測ることとなります。

 

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B群溶血性連鎖球菌検査(Group B Streptococcus test)

妊娠35-37週の間に検査をします。

B群溶血性連鎖球菌(Group B Streptococcus/GBS)は、妊婦の約10%が保有しています。妊娠中にこの菌が膣内にいると、お産の時に産道を通る際に赤ちゃんに感染して細菌性髄膜炎や敗血症、肺炎など起こすことがあります。綿棒でおりものを採取して検査します。この結果は出産までに必ず知っていないといけないので、もし結果の連絡がない場合は、次回の健診の時に尋ねるか、陣痛がきている等急ぎで結果が知りたい場合は、担当産婦人科医のオフィスへ電話をして確認しましょう。

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   まとめ

カナダでの妊婦健診は、一般的には妊娠12, 16, 20, 24, 28, 32, (34), 36, (37), 38, 39, 40, (41), (42)週に行われます。その中で超音波(エコー)検査があるのが一般的には12, 20, (32)週となります。プライベートクリニックで3D検査が出来る場合は、28週頃に行われます。

その他、希望する方は妊娠14週までに専門機関にて出生前検査(有料)、妊婦全員に24~28週の間に妊娠糖尿病検査(グルコーステスト50g)、該当者のみ2回目の妊娠糖尿病検査(グルコーステスト75g)が26~30週くらいの間に行われます。

 

 

 

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